2012.6.23. at Gamagori
1コインレース兼中部学生トレーニングレース【第2シリーズ】は、5~6m/sの南西サーマルが吹く中、8艇が参加し実施されました。蒲郡の通常のサーマルと比べると若干北が強く、210°~245°の間で風が右左に大きく振れながら南へ少しずつシフトしていくコンディションであり、風の振れを読み間違えると大きく順位を落としてしまうレース展開でした。その中でも安定した走りをみせてオールトップで1位となったのはアイシンAWの川口裕貴/山口勇谷組でした。
第1レースは本部船側有利のスタートラインの中、本部船ぎりぎりでスタートを切り、上マークをトップで回航しました。そのまま後続艇をカバーしつつ風にあわせコースを選択し序々に差を開いていきトップフィニッシュをしました。
第2レースは、アウターマーク側有利のスターラインで好スタートをしたのは愛知学院大学の岡本淳/渡辺雄大組でした。上マークをトップで回航したものの、サイドマークでアイシンAWの川口裕貴/山口勇谷組にあっさり逆転し、後は第1レースと同じく手堅いレース展開でそのままトップフィニッシュしました。
第3、第4レースもアウターマーク側有利のスタートラインを好スタートしたのは、アイシンAWの川口裕貴/山口勇谷組でした。安定したセーリングを見せ、他を圧倒しそのままトップフィニッシュといった結果でした。
アイシンAWの川口裕貴/山口勇谷組以外は大学生セーラーの参加でしたが、新入生(1年生)を乗せて出場している艇も多く、川口裕貴/山口勇谷組にまったく歯がたたないといった感じでした。全日本学生ヨット個人選手権まで残り3ヶ月しかありませんが、夏の間にしっかりと練習を行い秋には川口裕貴/山口勇谷組と対等に戦えるようになってもらいたいものです。その中でも今回大きく躍進したのが愛知大学の朝倉由美香/佐藤翔一組でした。前週行われた春季中部学生ヨット選手権では下位に甘んじていましたが、先週の結果が嘘のように一機に躍進し学生トップの2位となりました。来週行われる中部学生ヨット個人選手権が楽しみです。朝倉選手のように新人セーラーは未熟な分、伸びしろも大変大きいので、ちょっとしたきっかけで大きく順位を伸ばすことができます。新人セーラーの皆さんは是非夏の間にしっかりと練習をして秋には上級生を苦しめるよう頑張ってください。
レポート 柘植康彦
順位 スキパー/クルー 所 属 順 位 得点
1 川口裕貴 /山口勇矢 アイシンAW 1 - 1 - 1 - 1 4
2 朝倉由美香/佐藤翔一 愛知大学 2 - 3 - 4 - 3 12
3 岡本淳 /渡邉雄太/赤廣風人 愛知学院大学 3 - 2 - 2 -DNC 16
4 小島大知 /谷颯真 愛知学院大学 4 - 4 - 6 - 2 16
5 中原詩歩 /川口茜 /小島光稀 愛知大学 5 - 5 - 3 - 4 17