2012.5.19. at Gamagori
5月19日(土)、今年も1コインレースのシリーズが始まりました。今回で5年目を向かえたレースは、中部地区で大学生の数が激減し、これまでのように各校がマークを打ち、レース形式での練習がやりにくくなってきたことと、如何にレベルを上げていくかと言う課題を解決するために実施してまいりました。選手は、年間優勝を目標にヨットを楽しんでいます。
最近では、気軽にレースに参加できることから、大学生だけではなく、OB、実業団やジュニア、一般のセーラーまで参加していただけるレースとなり、今回は高校生の参加もありました。レース運営は、極力コストをかけないようにし、選手が参加しやすいようエントリー費を500円としています。このため1コインレースと名前がついております。今回の第1シリーズでは、大学生を中心に8艇の参加がありました。6レースの予定をしていましたが、最初風が無く1時間ほど風待ち時間となり、結局3レースのみの実施となりました。
第1レースは、風軸230°、1マークから3マーク距離600m、2m/sの弱い風の中スタートをさせました。リーコール無くスタートして、渡邊雄大/百済裕人組(愛知大学)が左海面の強めの風を捕まえ、1マークをトップ回航し、2マーク、3マークとレグを重ねていきました。3マークから1マークの間は、2位の川口裕貴/山口勇矢組(OB混成チーム)を確実に押さえ徐々に差を広げ、そのままトップフィニッシュをしました。風が南方向に大きく振れ始めましたが、最終レグにトップ選手が入っていたためマーク変更は行わず、そのままのコースで実施し、弱い風を如何に捕まえるか、コース読みが重要となるレースでありました。
第2レースは、第1レースより風が左に振れ、コース設定は風軸180°、1マークから3マーク距離800mで風速は4m/sとなっていました。スタートから川口裕貴/山口勇矢組(OB混成チーム)が先行し、続いて渡邊雄大/百済裕人組(愛知大学)、佐藤翔/川口茜組(愛知大学)が追う展開となり、川口裕貴/山口勇矢組が2マークを回航し後続を更に引き離す展開となりました。さらに3マークを回航した後は、右海面の風を上手くとらえ、徐々に後続を引き離しそのままトップフィニッシュをしました。第1シリーズだけに、新入部員を乗せて参加している艇もあり、上位と下位の差が大きくなるレースとなりました。
第3レースは、第2レースと同様の180°、4m/sの風でスタートをしました。1マークでは、川口裕貴/山口勇矢組(OB混成チーム)、続いて渡邊雄大/百済裕人組(愛知大学)、小島大知/安田大介組(愛知学院大学)の順で回航していき、3マークでは、川口裕貴/山口勇矢組(OB混成チーム)、小島大知/安田大介組(愛知学院大学)、渡邊雄大/百済裕人組(愛知大学)、の順で回航しました。この時点で風がどんどん弱くなってきており、最後まで風がフィニッシュするまで継続するか心配な状態でしたが、弱くなった風を味方に付けた渡邊雄大/百済裕人組(愛知大学)が小島大知/安田大介組(愛知学院大学)を抜き、川口裕貴/山口勇矢組、渡邊雄大/百済裕人組(愛知大学)、佐藤翔/川口茜組(愛知大学)の順でフィニッシュしました。
最終的には、川口裕貴/山口勇矢組(OB混成チーム)が得点4点でワンコインレースの第1シリーズを制す結果となりました。また、新入部員を乗せた艇も今後のレベルアップに期待をします。
上位5チーム成績
順位 スキッパー/クルー 所 属 順 位 失点¥
1 川口裕貴/山口勇矢 OB混成チーム 2 - 1 - 1 4
2 渡邊雄大/百済裕人 愛知大学 1 - 2 - 2 5
3 佐藤 翔/川口 茜 愛知大学 3 - 3 - 3 9
4 小島大知/安田大介 愛知学院大学 4 - 5 - 4 13
5 朝倉由美香/佐藤康綺 愛知大学 7 - 4 - 5 16
レポート 石倉俊宏