2011.09.10-11 at Yanagasaki Lake Biwa
優勝 中岡/北川 近畿北陸470選手権大会(通称:近北470)は、今年で36回目を迎えました。インカレ予選団体戦や西医体が8月に終了し、一部の大学はメンバーが入れ替わっています。インカレに向けて一層のレベルアップに余念の無い大学もあれば、代交替し9月の新人戦や11月の秋季インカレという新たな目標に向けて始動した大学もあります。
今大会は今季から始まった琵琶湖チャンピオンズシリーズでは最大のポイントが付与されるレースです。第1回、第2回ポイントレースに優勝し、40ポイントで首位を独走する中岡選手を脅かすのは誰か? 全レースに優勝した中岡/北川の走り出場し上位を狙う龍谷大学チームはどこまでポイントを伸ばせるのか? 選手も運営も関心を持ってレースに臨みました。
加えてスペシャルゲストとして2008年北京オリンピック470代表の上野太郎選手をお迎えいたしました。近北インカレ予選個人戦優勝スキッパーの奈良大樹選手(同志社大学)とペアを組んで出場します。トップセーラーと一緒に競技することで、学生セーラーの皆さんも、幅広くスキルアップしていただきたいものです。
さて、大会期間中は天候に恵まれ快晴の2日間でした。しかし風向・風速が安定せず、選手にも運営にも難しいコンディション下でレースが開催されました。
こういったコンデョションでは、2位 野田/楢崎
① 周囲を幅広く見渡し、ブローを見極める。
今大会のように東寄りの風が吹いた場合は特に、レースエリアの左右からブローがスポット的に出たり、30°以上違った風向から吹き出してくることが多く、スキッパー・クルーの双方で周囲を見渡しブローを見極めることが大事です。
② 風の強弱に合わせてセールトリム・ボートハンドリングを常に行い、ベストスピードをキープする。
③ 藻によるスピードダウンを感じ取り、速やかにボートスピードを損なわないように除去する。
(センターやラダーだけではなく、垂れたスピンシー3位 清水/吉岡トに藻が絡んでいることもあります。)
一部の選手はパスタすくいや洗車ブラシを艇に搭載して、ラダーに引っかかった藻除去に活用しています。手を水中に突っ込んで藻を除去した場合より,時間も短くかつ水中抵抗も少なくかなりの効果があるようです。
優勝は、中岡弘章(柳ケ崎セーリングクラブ)・北川英幸組(同志社大学)組。中岡選手は今回の難しいコンディションを苦にせず終始上位を快走し、独走で優勝いたしました。中岡選手は2009年に初優勝して以来、大会3連覇を飾りました。
第2位は野田 暢(コスモマリン)/楢崎公治(立命館大学)組。社会人になり練習時間が少なくなったハンディをカバーして、野田選手が堂々自己最高位の2位に入賞しました。学生時代は470専一でしたが、今年はスナイプでも全日本切符を手にしています。
第3位は清水雅俊(立命館大学)/吉岡美帆(立命館大学)組。近北学連委員長の清水選手は、今回新クルーの吉岡選手とのコンビネーションも良く、安定して上位を走り3位に入賞しました。吉岡選手はヘルムス経験を経てクルーワークに磨きがかかりました。
【レース結果】
① 中岡弘章(柳ケ崎セーリングクラブ)・北川英幸(同志社大学) 7点
② 野田 暢(コスモマリン)・楢崎公司(立命館大学) 17点
③ 清水雅俊(立命館大学)・吉岡美帆(立命館大学) 20点
④ 奈良大樹(同志社大学)・上野太郎(住友商事) 22点
⑤ 畠山和也(龍谷大学)・加藤有紀(龍谷大学) 24点
⑥ 塚直人(立命館大学)・永井晋太郎(立命館大学) 29点
【シリーズ通算ポイント】
① 中岡弘章(柳ケ崎セーリングクラブ) 20+20+40=80
② 畠山和也(龍谷大学) 16+17+32=65
③ 野田 暢(コスモマリン) DNC+19+38=57
④ 奈良大樹(同志社大学) 18+DNC+34=52
⑤ 豊田華世(同志社大学) 17+DNC+28=45
⑥ 清水雅俊(立命館大学) DNC+DNC+36=36
⑦ 中塚直人(立命館大学) DNC+DNC+30=30
⑧ 松永貴美(立命館大学) DNC+DNC+26=26
レポート:浅原慈樹(470協会水域担当)