2012年 関西水域フリートレース(第2シリーズ) レポート

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2012.06.23-24 at Nishinomiya

関西水域フリートレース(第2シリーズ)レポート
~平成24年度 関西学生ヨット夏季選手権大会~

 関西水域では、兵庫県セーリング連盟、関西学生ヨット連盟、関西470協会の共同主催で年間4回のフリートレースを実施しており、第2シリーズは関西学生ヨット夏季選手権である。
 通常、学連主催のレースは学生のみのエントリーであるが、関西水域では、学生が社会人やOBチームと一緒にレースを行うことにより、学生のレベルアップを図るという意図で、全日本の予選会でない大会には社会人チームの参加も認めている。関西以外の水域からの参加も認めているので、来年以降、参加を希望されるセーラーは是非申し込みされたい。

 今大会は個人戦形式であるとともに、団体戦形式での成績集計も実施しており、9月の関西インカレを見据えると、団体総合優勝はもちろん「3位以内」というのも一つの目標となる。特に近年の関西水域では、スナイプ級とともに関西学院大学、関西大学に続く「3校目の全日本出場枠」を巡っての戦いが非常に活発である。なお、今大会の参加艇数は、学生を中心に50艇が集まった。昨年度よりも参加定数は減ったものの、大阪府立大学より6艇、和歌山大学5艇、神戸大学5艇というように関西大学、関西学院大学に続いて多くの艇数を出してきており、盛り上がりを見せている。
 なお、今大会のコースは三角、上下、4マーク流し込みフィニッシュの通称オリンピックコースであり、大会1日目は4レース、2日目は3レースを予定している。

 大会1日目(6月23日)は、曇天ながらも朝から南からの風が吹いており、第1レース時点では風速1.3m/s、風向170度であったが、時間を追うごとに、徐々に風速を増しつつ風向は右にシフトし、第4レース時点では風速4m/s、風向230度となり、軽~中風の比較的安定したコンディションの中でレースを行うことができた。1日目は、シフト性の風を理解したコース取りと、軽風の中でのボートスピードが上位への鍵となった。
第1レースは風の安定を待ち9時45分のスタートとなったが、微~軽風のなか後続を半レグ以上離して関西学院大の西尾・溝上組がトップフィニッシュ。また、同チームの松浦・伊川組、神木(聖)・俣江組が2、3位と続き、さらに8位までの6艇が関学艇というようにトップを独占しチームとしての強さが際立つ結果となった。甲南大学は神木(蘭)・尾崎組が4位フィニッシュしたものの、団体成績では、他の2艇が軽風スタートで艇を抑えられず痛恨のOCSを記録してしまい、他大学に一歩遅れる形となった。夏季イン.jpg
 第2レースは風速2m/s、風向200度で、11時にスタート。ここでも関西学院大の西尾組が1レース目に続きトップ、それに笠井・中川/服部組、神木(聖)組、松浦組がフィニッシュするなど4位までを独占し、軽風での強さを見せつけた形となった。続いて、5位に三井・濱上組(大阪市立大学)、6位に岸本・石井組(大阪府立大学)という形で、強豪私学の上位戦線に割って入る活躍を見せた。
 第3レースは風が220度にシフトして安定、それにともない風速も3.2m/sと中風域に上がってくる中、12時17分にスタート。このレースにおいては松田・河内組(神戸大学)が1上マーク順位を守りきりトップフィニッシュを見せた。これに続き、2位西尾組(関学)、4位笠井組(関学)と安定感を見せるが、これまで好成績であった松浦組(関学)が25位と大きく後退。対して関西大学の後藤・櫻谷組が3位、濱田・松下組が5位と風の強まりとともにコンディションを上げてくる。また、大阪府立大学の香川・三輪組、岸本組が6、7位でフィニッシュし健闘を見せている。
夏季イン3.jpg
 第4レース。220度付近で安定した風は4m/s近くまで強まってくる中、13時46分にスタート。関西大学の後藤組、濱田組が1、2位フィニッシュと中風域での強さを見せる。対して関学勢も3位松浦組、4位西尾組、6位笠井組、7位神木(聖)組と好成績をマークする。

 大会1日目は、安定した風の中、15時前に予定4レースを終了し、2日目に予定する3レースに続く。1日目終了時点での個人成績では、

1位:西尾・溝上組 関西学院大学   8点
2位:笠井・中川/服部組 関西学院大学  18点
3位:神木(聖)・俣江組 関西学院大学  23点
4位:濱田・松下組 関西大学 27点
5位:松浦・伊川組 関西学院大学  34点
6位:三井・濱上組 大阪市立大学  35点
7位:後藤・櫻谷組 関西大学 37点
8位:神木(蘭)・尾崎組 甲南大学 37点

と、2日目次第では大きく順位の変動がありえる結果となった。

 1日目終了時点の団体成績は、
1位:関西学院大Aチーム  65点
2位:関西大Aチーム 151点
3位:関西大Bチーム 209点
4位:甲南大学 237点
5位:大阪府立大学 247点

という中間結果となった。3艇そろって好順位の関学が2位以下を90点近くリード。甲南にとっては横文字でのロスを挽回したいところ。関大A・府大にとっては3艇目がいかに良い上位でフィニッシュできるかが鍵である。


 大会2日目(6月24日)は、前日とは違い、朝からの好天に反してほぼ無風の状態が続く。軽く途切れ途切れのブローが北、東、北、南、東と順に入り安定することなく、海上にて回答旗を掲揚し、風待ちを行う。13時最終予告に対して12時50分に210度の風が入り、急遽回答旗を降下、マークセッティングを行い、最終レースである5レース目を開始。始め暫く待機の後、南西からそよそよと風が吹いてきたため、10時ちょうどに回答旗を降下した。夏季イン2.jpg
 第5レースはゼネラルリコールの後、13時12分のスタートとなったが、この時には風速2~3m/sの安定した風となっていた。関学、関大の両大学は、長い風待ちを挟んでも集中力を途切れさせず、関学は2位松浦組、3位神木組、5位西尾組と10点でまとめ、関大は1位濱田組、4位後藤組、11位原口組と16点にまとめた。混戦であった上位争いは、多くの艇が着順を堅守する中で、前日2位の笠井組(関学)が14位着で最終順位が2ランクダウン、前日6位の三井組(市大)が21位着で最終順位が2ランクダウンというシビアな戦いとなった。

 関西学生ヨット夏季選手権大会の2日間、全5レースの最終成績は以下の通り。


【最終成績】
<個人>
  1位:西尾・溝上組 関西学院大学  13点
2位:神木(聖)・俣江組 関西学院大学  26点
3位:濱田・松下組 関西大学 28点
4位:笠井・中川/服部組 関西学院大学  32点
5位:松浦・伊川組 関西学院大学  36点
6位:後藤・櫻谷組 関西大学 41点
<団体>
1位:関西学院大Aチーム  75点
2位:関西大Aチーム 167点
3位:関西大Bチーム 270点

 個人成績については例年通り、関西学院大学、関西大学が上位を分け合う形となったが、甲南大学、大阪市立大学、大阪府立大学も上位に食らいつくことができており、今後の伸びを期待したい。
 団体成績については、関学、関大に次ぐ「3位枠」には、甲南大学が一歩リード、大阪府立大学がそれに続くという形となった。
全日本インカレを見据え、夏本番前に学生のセーリングスキルには順調に成長して来つつあると感じる。しかし、スキル面に加えて、あえて苦言を呈すならば、ルールを正しく理解しそれに則ったセーリングをするという総合的なシーマンシップ面での成長も切に願いたいと思う。ポート艇がスターボード艇の前を横切る際に「前を通ってもいいか」と声をかける場面や、インシデントが発生した場合にも「プロテスト」の声をかけない場面がしばしば見受けられたため、今一度選手各人のセーリングを振り返ってもらいたい。

 最後に、関西470協会ポイントランキングは、ベテラン勢の一休みにより、今シリーズで頑張りを見せた艇が上位になり、1位の西尾選手を筆頭に5位までを関学勢が独占する形となった。今後開催される第3シリーズは7月7日、8日、最終シリーズは8月4日、5日の関西選手権となる。


1位 西尾駿作 関西学院大学 56Pt
2位 神木聖 関西学院大学 49Pt
3位 松浦朋美 関西学院大学 46Pt
4位 笠井大樹 関西学院大学 42Pt
5位 庄野智也 関西学院大学 31Pt
6位 西村祐司 岐阜県ヨット連盟 30Pt
6位 奈良充規 徳島県セーリング連盟 30Pt
8位 演口未 近畿大学 25Pt
8位 濱田華帆 関西大学 25Pt
8位 後藤沙季 関西大学 25Pt



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