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2011.07.30-31 at Enoshima


7月30日~31日の2日間、2011関東470選手権 兼 2011関東女子470選手権が湿った空気で大気の状態が不安定な中、69艇で熱い戦いが繰りひろげられました。

初日の1レース目は高橋雅之メモリアルレース(高橋雅之氏はJSAFオリン上マーク回航シーンピック特別委員会の中村健次氏と470級でコンビを組み、クルーとしてソウルオリンピック12位、世界選手権3位、全日本優勝、数々の国内外大会で活躍され、2002年 40歳の若さで永眠されたセイラーです。関東470選手権1レース目は高橋雅之氏を偲んで、高橋雅之メモリアルレースとしております。)は、レガッタの中で唯一の全艇同時スタート、トライアングルコースでメモリアルカップ(ベストクルー賞)をかけて戦います。アップウィンドレグ

葉山(90度)方面からそよそよと2~3m/sの風が海面全域に入り、2回のゼネラルリコールのあとに3回目のスタートでやっとレースが始まりました。トップ艇が1マークから2マークの間に入るころには風がなくなったので残念な2位の渡辺/八山(写真左)と3位の中村/芹澤がらノーレースに。風待ちの後に再度、同じ方向からクルーがオンデッキになる程度の風が入り始めましたが、追い潮が強く、2回ゼネラルリコールをしているうちに風速が落ち始め、3回目のスタートの時にはクルーがデッキの中に入るくらいまでになりました。

1マークをトップで回航したのは市川/石橋(早稲田大学)。2マーク手前で風が落ち始めフリート全体が止まりかけたところに140度方向から3m/s優勝した前田弘樹/野呂英輔(エスピーネットワーク)程度の風が入り、前田/野呂(SPN)が抜き去り、3マークを回航。その後、第2上マークでコース変更となり、そのまま逃げきりました。前田/野呂は昨年も1レース目に1位になっており、2年連続で野呂選手がメモリアルカップを獲得しました。風待ちと度重なるゼネラルリコールで、初日は1レースで終了女子優勝の村濱沙耶/谷口柚香(グローバルコム/早稲田大学)しました。レース終了後はレセプションパーティーです。スポンサーから沢山の協賛品を提供して頂き、恒例のビンゴ大会とじゃんけん大会で大いに盛り上がりました。

2日目、弱い北風が吹く予報で、レースが出来るか心配されましたが、10度方向から5m/s前後の順風が朝から入り、前日の分も含め6レースがおこなわれました。海岸から離れたコースエリアの為、陸風なのに風向が比較的安定しているのと、うねりがないので差が付きにくいコンディション。関東470選手権は、昨年の全日本470選手権参加選手、関東470選手権予選通過選手、学連推薦選手で行う関係で、フリートレースに比べ、選手のレベルが比較的均一化される事により、マーク周辺は激しい位置取りをしながら折り重なるように回航していきます。上位入賞者
この日も1位4回、2位2回と圧倒的な速さで走ったヨーロッパ遠征帰りの前田/野呂が優勝しました。2位は1位を3回取るもののスタートの位置取りで苦労していたナショナルチーム(以下NTと略)の渡辺/八山(SPN)が入りました。このSPN所属の2チームは2011年度NT入替戦となる和歌山インターナショナルレガッタに女子表彰式参戦します。入替戦は現在NT4位、5位のチームが入替対象になり、このレガッタで上位2チーム(現在のNT1位~3位のを除く)がロンドン五輪代表を選ぶNT選手になれます。現在、NT5位の渡辺/八山はNTに残るべく、前田/野呂はNT入りを目指して熾烈な戦いを繰り広げる事でしょう。

3位は中村/芹澤(日本大学)。スキッパーの中村は今年入学した1年生ながら積極的なスタートと競り合いで負けない強さがあります。春の関東学生連盟新人戦ではそれほど目立った走りではないようでしたが4年の芹澤とのコンビネーションと470のハンドリングに慣れてきたのかインカレでの活躍が期待されます。関東470女子選手権優勝は村濱/谷口(Global Com Service Co, Ltd./早稲田大学)。村濱選手は2年連続の優勝。レースの直前までクルーが決まっておらず長崎工業高校の後輩の谷口選手と急遽ペアを組んでの出場になりました。
昨年新調した女子のカップに、今年は女子マークを表す赤い宝石のルビーが入り、華やかな優勝カップになりました。

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