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2011.08.27-28 at Enoshima


8月27日、28日の2日間、台風の影響でうねりが入る中、第4回関東470協会フリートレース 兼 2011年東北学生ヨット個人選手権大会が行われました。
今回は、英国ウェイマス五輪テストイベントで470級女子金メダルを獲得した近藤愛・田畑和歌子組(アビームコンサルティング)、同大会470級男子4位の松永鉄也・今村公彦組(ThreeBond)など、ナショナルチームから男子4チーム、女子2チームの他SNOW-HANSEN Paul・SAUNDERS Jason組(28日のみ参加)の参加があり、今年最後のフリートレースを盛り上げてくれました。SNOW-HANSEN Paul・SAUNDERS Jason組は五輪テストイベントのニュージーランド代表選手でもあり実力のあるチームです。
東北学生ヨット個人選手権大会には、東北大学2艇、東北学院大学2艇、新潟大学3艇の計7艇が出場しました。

第3回に続き、今回も70艇以上のフリートになった為、ディビジョン分けをし、レースをおこないました。ディビジョン分けの考え方は、上位約1/4 のチーム(1日目は第3回フリートレース上位チームと関東470協会の推薦チーム、2日目は1日目の成績上位チーム)を1つとするディビジョン[赤]と、その他のチームを3つ(1日目は赤以外を均等に、2日目は1日目の成績順)に振り分けたディビジョン[青・黄・緑]としました。さまざまなレベルの選手がより良い練習レースが出来る様なレース形式にしております。この様なレース形式(不平等なディビジョン分けを行っている)の関係で、赤ディビジョンになった艇は選手の技量レベルが高くなる為、上位を走りづらくなります。通常のレースの様に 順位=実力 ではありません。各レースのディビジョンの組み合わせを参照頂き、成績表は参考資料としてご覧下さい。 最終成績はある意味不平等になりますが、フリートレースは練習レースと位置付けております。赤ディビジョンでレースする際は上位選手とより近くで練習出来ますし、赤ディビジョン意外でレースする際は、自艇がトップ(先頭グループ)で帆走した場合のコース練習になります。 選手の皆さんは運営サイドの意図を理解し、各レース課題を持ってこの練習レースに臨んでくれていました。

初日のブリーフィングの際、近藤・田畑組(アビームコンサルティング)と松永・今村組(ThreeBond)が参加選手たちへテストイベントの感想とレースに取り組む姿勢をお話下さいました。
第1レース、風軸30°~60°と安定しない風、風速は2~4m/s、うねりは180°方向から入ります。1マークまでの距離が1000m。この風速でこの距離は、ここ最近のフリートレースでは、1マークタイムリミットを気にしながら行わないといけないのですが、シフティーなレース海面を上手く利用し、リフトの風を走り続けるナショナルチームが参加している為、なんなく1マークを回航していきました。第2レース以降は1マークまでを1300mとしましたが、1マークタイムリミットは、やはり何ら問題ありません。学生チームに良いお手本を見せてくれていました。第3レースは風軸70°で行われていましたが、レース半ばで、風が大きく30°方向にシフトした為、青黄ディビジョン(後続スタートグループ)のみ2上マークの変更を行いましたが、新しい上マークを設置するも、マークチェンジになったことにほとんどの艇が気づかず、上マークを回航せずにフィニッシュラインに向かうという場面がありました。下マークトップ回航選手がしっかり新しいマークを回航している中、後続艇がマークを間違う(旧マーク回航など)という事態は、やはりレース海面全体が見れていない選手が多くいると感じました。その後、風向30°~50°風速2~4m/sと軽風の中、2レースが行われ、1日目は合計5レースが行われました。

2日目、出艇前のブリーフィングはディビジョンごとに4グループに分かれて、それぞれに国内トップチームよりレクチャーがありました。真剣なまなざしで聞いている選手たちに、国内トップ選手の話も熱が入っていました。国内トップセイラーの皆さま、フリートレース参加セイラー達に貴重な練習時間を頂き、ありがとうございました。

この日は大潮、レース海面では120°方向より終始川の様に潮が流れていました。今年の3回行われたフリートレースでのブリーフィングでの効果か、今までのレースよりは潮を測っているチームが増えているのは喜ばしい限りです。風は安定し、70°からの3~4m/sの軽風で2レースが行われました。その後、午後からは気温が上がり、さらに風が弱くなり、無風になりかけるも風が150°方向からそよそよと。最終マークをマークチェンジし、レースは続行されました。普段では考えられない状態のレースに選手も運営サイドも精神的に疲れるレースとなりましたが、フリートレースが練習レースだからこそ、この様なコンディションでのレガッタがあった場合を想定し、続行されました。今回参加された選手はその様なレースでも戦える精神力を養えたと思います。

2日間で合計9レースをおこない、優勝は原田龍之介・吉田雄悟組(アビームコンサルティング)。2位松永・今村組(ThreeBond)。3位近藤・田畑組(アビームコンサルティング)。4位の阿部幸久・森田栄納介組(株式会社J.F.P)は、山口国体強化選手です。9月に行われるナショナルチーム入れ替え戦にも参加予定で、今回は山田寛氏がチームサポートでコーチについています。7位までは、初日から赤ディビジョンだった実力派チームが上位を占めました。学生で2日間赤ディビジョンでの参加が出来たのは、市川航平・石橋賢人組(早稲田大学)13位、笠井大樹・俣江広敬組(関西学院大学)17位です。2チームとも今年のインカレが楽しみなチームです。また10位までの中に関西学院大学が2艇入る健闘をみせました。関西学院大学は参加している4艇ともが、レース毎に必ず本部船からアウターまでのスタートラインをながして確認をしていました。基本的なことができている、それが今回の成績にもつながっているように思いました。その他、レース前に海面全体を見る。風向をチェックするなど、国内トップ選手が行っているのを見ているにも関わらず、行わないセイラーが多数見受けられた事は残念でした。逆に基本的な事を行うだけで飛躍的に順位がアップする可能性があるという事になります。皆さん、今後の目標大会に向かって、頑張って下さい。

東北学生ヨット個人選手権大会の優勝は鈴木智之・安達一希組(新潟大学)。2位小林文恵 ・三浦奈津紀組(東北学院大学)となり、2011年全日本学生ヨット個人選手権大会の出場権を獲得しました。東北学院大学はレース終了後、蒲郡(全日本インカレ個選)に向け、江の島を出発しておりました。

今年度の関東470協会フリートレースは、予定されていた4回をすべて事故なく無事に開催する事が出来ました。また、東北水域セイラー復興支援にご賛同頂き、フリートレースに参加して頂いた選手の皆さんに感謝致します。東北水域セイラー復興支援は来年度以降も継続して行います。

関東470協会では来年度もこのような練習レースを続けていく予定です。今後も選手主体の練習レースを行いたいと考えておりますので、是非、ご意見を頂き、レースを行えればと思います。また、それぞれのチームのスキルアップにフリートレースを有効に活用してください。

選手皆さんのそれぞれの目標大会で良い結果が出ることをお祈りいたします。


レポート/京黒太郎(関東470協会)