2008年全日本470級選手権大会
原田/吉田(アビーム)が初優勝!
2008年11月21~24日、琵琶湖の柳が崎ヨットハーバーを会場に行われた「第37回 全日本470級選手権大会」で、アビームコンサルティング所属の原田龍之介/吉田雄悟が初優勝した。
2008年の1月に行われた北京五輪日本代表の最終選考が終了したあと、多くのチームが活動を休止したのに対し、原田/吉田は、北京五輪470級女子代表となったチームメイトの近藤/鎌田チームのトレーニングパートナーとして欧州遠征に帯同し、数々の国際レースに参加してチーム力を高めていた。その成果が見事に発揮された結果と言えるだろう。
琵琶湖らしからぬ強風シリーズ
今大会は、この季節の琵琶湖には珍しく安定した風に恵まれ、4日間で全11レースが消化されるという充実のシリーズとなった。
初優勝した原田/吉田と最後まで優勝を争ったのは、関東自動車工業所属の石川裕也/柳川祥一。予選シリーズを同ポイントの首位で駆け抜けたこの2チームは、最終レースを残しても全くの同ポイントで並ぶという史上希に見る接戦を演じてみせた。最終レースでは、石川艇のカバーをうまく外した原田がわずか1ポイント差で上回って優勝。
「最終レースは、久しぶりにドキドキする展開でした」(原田)
「悔しいけれど、得るところの多い大会でした」(石川)
この2チームがここしばらく日本の男子470シーンを牽引していくことになりそうだ。
今大会は「第22回 全日本女子470級選手権大会」も併催されたが、オリンピック直後ということもあり女子チームのエントリーはわずか4チームにとどまった。そんななか、男女総合成績で6位という好成績をあげたベネッセコーポレーション所属の吉迫由香/大熊典子がダントツの女子優勝。今後もこのチームで活動していく方針のようだ。