2011.06.11-12 at Nishinomiya
五輪セーラーから大学生まで
6月の梅雨の間でのレースとなり、前日の夜は強い雨が降っており、雨のレースが予想されましたが、幸いにもスキッパーズミーティングの頃から雨が止みましたが、梅雨前線が南下するなか、不安定な風のなかでのレースとなりました。
初戦は34艇のエントリーがあり、大津・岩崎組(NTT西日本)、新西宮YHに入っていた1930年代のACボート〈エンデバー〉奈良・佐藤組(大塚倉庫)のベテラン選手と昨年の470ジュニアワールド3位の後藤選手(関西大)を初めとする関西の学生チームが参加しました。
初日の10時30分のスタート予定時刻では南から南西の風が安定せず、海上での風待ちとなりましたが、11時20分過ぎに、北よりの風が入り、第1レースは11時41分にスタートし、風速5.1メートルのシフティーな風のなかでのレースとなりましたが、左海面に伸ばした奈良組がトップ回航、続いて中澤組(パナソニック電工・三菱電機)、学生チームが回航しました。2位以下のチームが牽制しあうなか、トップの奈良組は後続艇との差を広げて一人旅の状態でトップフィニッシュ、大津組は追い上げて2位とベテランの強さを見せ付けました。
続く第二レースは、前線が南下し青空が見えてくるなか、30度の風で行われ、スタートを失敗し右海面に伸ばした中澤組がトップ回航、右海面で伸ばした艇と左海面の上位艇が第二集団を形成します。ランニングで奈良組が第2集団のトップグループに肉薄するものの、中澤組は余裕のトップフィニッシュ。学生チームでは、西尾組、笠井組がシングルでまとめています。学生トップの笠井/俣江(関西学院大)
第三レースは徐々に風が落ちてくるなか、OBコンビの岩見組がトップ回航、中澤組が続きます。中澤組は3マーク回航時でトップに立つものの、その後のシフトを読めず短縮コースとなった二回目の上マークでのフィニッシュでは4位に後退、岩見組がOBの力をみせてトップフィニッシュしました。
その後、北よりの風が無くなり、初日はこれまでかと思われましたが、15時過ぎに南からの風が入り始め、210度2メートルの風のなか、2回のゼネラルリコールの後、16時09分に第4レースがスタートしました。
このレースは前の3レースの上位チームが苦戦するなか、松下組(関西学院大)がトップフィニッシュ、2位に濱口組(近畿大)が入りました。
初日、4レースを終えた時点で、1位奈良組、2位中澤組、3位大津組、4位岩見組とベテラン、OBチームが上位、学生1位は濱口組、学生2位は松下組と続いています。
中澤組は、家庭の都合により、2日目は不参加のためレースが実施されなければ
2日目は、朝から全く風が無く陸上でAP旗を掲揚、このまま、レースが実施されなければ、2日目不参加の中澤組が初の2位入賞となるところでしたが、昼前に南寄りの風が、そよそよと入り始めたためAP旗を降下した。
210度1.5mの風で13時02分にスタート、スタートラインの下か第1レース、トップの奈良/佐藤ら奈良艇、真中上寄りから、大津艇がスタートし、両艇ともスターボードタックを伸ばして左よりのコースをとった。第1マークをトップで廻航したのは、右寄りのコースを引いた濱田艇(関西大)が、約10艇身のリード、2位で廻航した奈良艇がどこで抜き去るのかと期待していたがよく見ると奈良艇のスピネーカーが横に避けていた。
トラブルを抱えたスピネーカーでありながら、3位の艇との差を広げ、2回目のクローズホールドのコースへとトップ争いは持ち越された。
第2上マークを最初に廻航したのは、濱田艇、5艇身遅れて奈良艇が廻航、続いて西尾艇が廻航、最終のランニングのコースで奈良艇、西尾艇が濱田艇をかわしてフィニッシュ。
その後、雨が降り始め、風が振れたためコースを設定しなおしている間に風が止まり、最終レースは無理かと思っていたところ北からの風が一旦、入ったのち、15時26分に170度の風で最終レースがスタートした。
最終レースは、1位大津組、2位奈良組とベテラン勢が上位、笠井組が3位となった。
シフティーで運営を悩ます風の中6レースを実施し、2日間の成績では、ベテラン、OB組が1位から3位となり、学生チームは4位以下となり、今後、練習を積んで次回ポイントレースでの雪辱を期待する。
レポート/川上 宏(兵庫兼セーリング連盟)