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2011.09.25 at Yanagasaki Lake Biwa


 近畿北陸水域では、最近学生ヨット部員の減少が顕著になり、水域内の帆走艇数が大きく減少いたしました。そこで、近北470協会・琵琶湖スナイプフリート・NPO法人滋賀県セーリング連盟3団体が協働し、滋賀県セーリング連盟の全面的協力のもと、風の比較的弱い夏場の時期に安価に参加できるレースを増設し、新入部員にもヨットレースを早期に経験させることで部員の定着化を図る。意欲はあるが、金銭的な理由等でセーリング活動を続けることが困難だった学生OBに県連所有の艇やセールを貸与し、ポイントレースへの参加を通じて場合によっては現役若手部員との乗艇を通じて、水域のボトムアップを図る。柳ケ崎ヨットハーバーで活動する医学部学生や同好会にも積極的に声掛けし、ハーバーで活動するセーラーの相互交流を厚くすることを目的に、2011年度より『琵琶湖セーリングチャンピオンシップ』の名称で、ポイントレース3大会と全日本予選1大会の計4大会を一連のシリーズレースとして開設いたしました。
 第3回ポイントレースはシリーズ最後の大会として、9月25日に470級23艇、スナイプ21艇の参加で開催されました。台風の通過した後で、天候には恵まれましたが、風の振れと強弱が激しい琵琶湖特有のコンディションとなり、選手を大きく悩ませました。結局コンディションは終日安定せず、午後はレースが出来る状態とならず、2レースで今大会は終了となりました。
 過去3大会で全て優勝している中岡弘章選手は、山口国体でペアを組む同志社大学の幸野達也選手と出場しました。微風の難しいコンディションでしたが終始危なげ無く快走し、オールトップで今大会を終えました。その結果、中岡選手はシリーズ全大会を優勝で飾り、完全優勝を達成しました。
2位は軽風の速さで定評のある出道耕輔・立石和也組が入りました。全日本予選の週は和歌山SCで開催されたNT入替レースに出場していました。結果は満足行くものではありませんでしたが、2013年以降のNTを狙う為に何が足らなかったのか、今後の活動に活かしていただきたいものです。
3位は滋賀医科大学OGの嶋綾子選手が現役学生の井本博之選手とペアを組み、3位-3位と順位をまとめ、総合も3位と健闘いたしました。嶋選手はディンギーレースだけでなく、キールボートやマッチレースにも積極的に参加し幅広くセーリング活動を行っています。
 今大会の表彰式は、『琵琶湖セーリングチャンピオンシップ』の表彰式も同時に行われ、シリーズチャンピオンの中岡選手はじめシリーズ上位の選手に豪華賞品が贈呈されました。来期は、今期の反省点を企画面に織り込み、更に多くのエントリーをいただき、水域全体のレベルアップに繋がるようなレース運営をしたいと考えています。具体的には北陸水域の選手の参加増や、来年の琵琶湖インカレを睨んだレース企画を検討したいと考えております。

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レポート/浅原慈樹(470協会水域担当)