国際470級 クラス規則の変更について
国際470級を用いる国内大会の帆走指示書で以下のような規定を盛り込む場合、クラス規則の変更にあたるため、RRS.87、およびクラス規則A.6 に従い、日本470協会と日本セーリング連盟の同意を得る必要があります。
クラス規則の変更にあたる主な規定
- パドルを搭載しなければならない。
- アンカーを搭載しなければならない。
- マストトップに浮力体を取り付けてよい。
- (女子レースで)メインセールに赤いひし形のマークをつけなくてよい。
- 出艇してから着艇するまで、ライフジャケットを着用していなければならない。
*ライフジャケット常時着用の義務化はクラス規則の変更ではなく、RRSの変更という解釈となりました。よって、クラス規則の変更申請は必要ありません。
クラス変更が認められる基準
国際470級は、オリンピックをはじめとする数多くの国際大会で用いられていて、多くの日本人選手が、世界レベルでの活躍をめざして470クラスでセーリングし、また実際に活躍しています。また、470クラス規則には、世界中で十分な運用実績があります。
以上の状況を踏まえれば、国内レースにおいても、世界的な共通基準である国際470級クラス規則にのっとって競技・運営することが、参加選手にとって最大利益の担保につながるはずで、相応の理由なしに、クラス規則を変更するべきではないと考えます。
しかし一方で、クラス規則を柔軟に変更することで、大会参加者の安全や利便の確保や、安全でスムースな大会運営の実現が可能となるケースもあります。
以上の認識をもとに、日本470協会が、クラス規則変更に同意する基準を、次の通りとします。
- クラス規則をそのまま適用した場合、①危険である、②スムースな運営ができない、③選手の利便性を損なう等の、問題が起こる。
- その問題を解決するための方法として、クラス規則を変更することが、他の方法と比較して、最も妥当である。
- 上記二項に関して、日本470協会を納得させる根拠を、大会主催者が示す。
- クラス規則が変更されていることを大会参加者に明示するため、日本470協会が発行する“変更への同意”を、大会期間中、公式掲示板に掲示する。